■ここを読んでいただいている方の中には、ネットサーフィンで偶然ここに辿り着いたという方や、他のサイトと間違って来られた方など、いろいろな方々がいると思います。 といいますのも、インターネットを検索してみると、全国には思いのほか多くの「伊藤製作所」という名前の会社が存在するようなのです。「伊藤製作所」というキーワードで検索して、間違ってこのサイトに来られた方もいらっしゃるかも知れません。そして、分析や化学の世界とは無縁な方ならそのほとんどはこのサイトを見て、「マイクロシリンジ?何それ?」とお思いでしょう。 でもここで出会ったのも何かの縁。私たち伊藤製作所が作っている「マイクロシリンジ」ってどういう物なのか、よければちょっと説明を読んでいってください。 |
![]() |
|
●マイクロシリンジって何だろう?マイクロシリンジ(microcyringe)とは、極少量の液体や気体を測りとるために使う器具です。言ってみれば、ものすごく小さくて細い、正確で精密な注射器です。目盛りのついた筒の部分と、プランジャー(ピストン)の部分から出来ています。プランジャーはとても細く、通常のものでは針金程度の太さしかありません。先端の針の部分は、固定式のものと、使い捨てで着脱可能なものがあります。 ところで、マイクロシリンジで扱う「極少量の液体」というのはどれくらいの分量なのか?と言いますと、「μl(マイクロリットル)」単位の量です。聞き慣れない単位でピンと来ないかも知れませんが、「1μl」=「百万分の1リットル」と聞けば、ほんの1滴にも満たない、とんでもなく少ない量だとおわかりいただけると思います。 |
●どんな事に使うの?さて、そんな取るに足らないような極少量を計って一体何に使うのでしょうか?それは主に、分析用の機械に液体や気体を試料として送り込むために使います。 研究所や大学の研究室などにはさまざまな分析機器があります。例えば「ガスクロマトグラフ」や「高速液体クロマトグラフ(HPLC)」といった装置は、液体や気体がどのような成分で成り立っているかを分析する機械です。これらの装置に液体や気体を注入してしばらく待つと「あの成分が何%、この成分が何%・・・(実際にはもっと複雑ですが)」と、結果を表示したりプリントアウトしてくれます。こうした機械に試料を注入する際に、マイクロシリンジが使われる訳です。 つまりマイクロシリンジは、現在の高度な分析化学には欠かせない重要な器具であり、その品質の良し悪しは、研究の成果にも大きく関わっている、と言えるのです。 |
|
▲分析装置はこういう雰囲気で使われているのです |
●研究現場での失敗談マイクロシリンジは繊細な器具ですから、これを操作するには、ある程度の慣れと技術が必要となってきます(と言っても別にそれほど難しいわけではありませんが)。まだ経験のあまり無い研究員や学生さん達がよくやってしまう失敗が2つあるという話を聞きました。 1つは、プランジャーを引く時に、引っぱり過ぎてスポッと抜いてしまう失敗。プランジャーはとても細いので、実験中の緊張感の中では、いったん抜けるとなかなか元通りにはめられなくて、ものすごく焦るんだそうです(プランジャー抜け防止のロックが付いたマイクロシリンジもちゃんとあります)。 もう1つは、マイクロシリンジを分析装置の所定の部分に差し込む時、あやまってぶつけたり変な方向へ力をかけたりして、針を曲げたり折ったりしてしまう失敗。これはもう、どうしようもないですね。取り返しがつきません。それに、マイクロシリンジも精密器具である以上、そうそう安価という訳ではありませんから、同僚や仲間の冷たい視線を覚悟しなければならないかも知れませんね。マイクロシリンジは出来るだけ優しく扱ってあげましょう。 でもこういう失敗、研究者の皆さんはけっこうみんな経験しているらしいですよ。 |
■・・・どうですか?私たち伊藤製作所が作っている「マイクロシリンジ」について、ご理解いただけましたでしょうか。
そしてこれを機に、分析や化学の世界、そしてイトーマイクロシリンジに少しでも親しみを感じていただけましたら幸いです。